Web2.0概観

なにやらホットなキーワードであるWeb2.0についていろいろ読んでみた。わかりやすいのはこちらかなー。まだ定義されてるものではなく、理念としてどうだろう? とみんなで揉んでいる状態。訳文が 1 and 2。にあります。なるほど。

いろいろ整ったとして、利用イメージは例えばこんなだろうか。

  • ある人がコンテンツを示します。(日記でも言説でもニュースでもイベント告知でもおもろいURLでもamazonの商品でもヤフオクの品でも地図のポイントでもはてなキーワードでもWikipediaのエントリでも動画でも写真でもなんでもよい)

  • ただし、それらのコンテンツはコンテンツの文脈に沿ったフォーマットで、しかるべきメタデータが付与された、オリジンがはっきりした形で開示されます

  • 開示範囲はSNSのように閉じてもいいし、blogのように誰にでもOKでもいい

  • そのコンテンツはRSSブラウザで取得されるかもしれないし、SNS内で取得できるかもしれない。いずれにしても、フォーマットは一緒だ

  • それについてディスカッションするにしても、限られた人だけでもいいし、オープンでもいい

  • その情報は、自分のスケジュールに取り込んでもいいし、メールに添付してもいいし、自分のサイトで公開してもいい
  • 要するに自由だ


blogの世界は、trackbackによって、blogのエントリ間では「何について言及してるか」を明示すること、そして「誰に言及されているか」を明示することが可能になった。一方で、Web2.0ではblogのエントリに限らず、あらゆる情報は情報そのものが内包するメタデータを保持して流通し、利用者の好きなように使われていくのだろう。そして利用されるタイミングでtrackbackのように情報の発信者へ還元される、というのをイメージした。

さてこうなってくると、サービスの提供側はどうするかだ。

Web1.0はソフトウェア、Web2.0はサービスが価値というのは真だろう。この場合は、サービスの品質が価値なのだけど、情報の単位が小さく、パーソナルなものになっていくと、情報の信頼度も、同じく価値になっていくのではないだろうか。

情報の発信元として信頼できる人、を知る人はそれでいいのだけど、そうでない環境の人は情報の信頼度を保証するサービス、にオカネを払う、というものだ。現存のインターネットプロバイダ、サービスプロバイダの皆さんは、保有している名簿の利用法として信頼度という付加価値をどうやってつけるか、という視点を持ってもいいと思う。

そしてWeb2.0の活性化には、個人個人が、単なるツール利用者としてだけではなく、自分の情報はオープンにするマインド、オープンな情報、コンテンツを顕著かつ(嘘かもしれないという)リテラシを持って望むこと、が必要とされると思った。
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