無理な比喩という試み

リピーター、ハブ、スイッチ(ブリッジ)、ルータ、L3スイッチ、なんてなネットワーク装置(とりあえずアライドテレシスの講座を)については、人間の活動に例えて覚えることにしているのだけど、通信を成立させるこれら装置は、集団活動における振る舞いでのメタファーが可能ではないかしら、と考えてみる。

リピーターは基本的には文字通りただ信号をリピートするだけなので、「○○さんがこう言ってたヨ」てな伝聞上手なのだろう。ただし、歪んでしまった信号を整形したり、コリジョンを防止したりする機能もあるため、たとえばまとめサイトを編集するような行為、あるスレから面白いところを抜粋する行為はリピーター的と言える。

ハブはリピーターを集結させたようなものだ。発信側の信号をさらに同時大人数にリピートする。あるハコでのライブかもしれない。ハブは多段化もできるため、複数のバンドが出現するようなイベントは多段ハブ的だ。

これに対し、ブリッジは LAN 同士を接続するものなので、セグメントまたぎを可能にする。
例えばわかりやすいところでマイミク、というセグメントがある。マイミクのマイミク、又ミクの関係にある人物と自分はさしずめブリッジとしての位置にいるが、ブリッジとして機能しているかは別問題だ。その人がパーティを主催して、又ミクをマイミク化させれば、ブリッジとして機能していることになる。利用言語、という観点でのセグメントであれば、通訳者がブリッジだろう(同時にプロトコル変換も必要となる場合が多いが)。

オタ vs サブカルな話題が去年あったように、これもセグメントのいい例だ。ブリッジになれる位置にいる人はいるはずなのだが、ブリッジしないほうがいいだろう、的なムードになってる気がするが、ユリイカがそのブリッジを果たそうとしてみたのかもしれない。

そうだ、あるセグメントとセグメントの喧嘩をヲチするのはポートミラーリングしてトラフィックを監視するようなものかな。とすると、ユリイカはポートミラーリング行為を増産したとも言える。

ルータはスイッチをさらに広域対応にしたようなものだ。そう考えると mixi 自体がある意味ルータだが、コミュニティ、という機能は VLAN 的だ。ちなみに NAT は複アカだ。

L3 スイッチはルータ行為をハードウェアで行い、かつスイッチでもあるのでもうちょっと偉い(そして高い)が、イーサの口しか持ってないので別のネットワークでは使えない。ある程度の規模と範囲に限って高パフォーマンスなブリッジとルーティングを行う人、みたいなものか。

こんなふうに信号を受け取る側の個々人のお話もプロトコルスタックに照らして考えると面白そうだけどこれはまた今度。
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