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05/31/2004: "世にも美味しいフェルマーの"


人並み外れて活字を読まない(読めない)俺ですが、たまたま入った京王線つつじヶ丘駅の書泉(ここは趣味の数学本がやたら充実しているんです)で発見した世にも美味しい数学がびっくりの面白さだったため、amazon でもはやクラシックに近いフェルマー本を買ってみた。

フェルマーの最終定理(予想)を黙々と証明したアンドリューさん。一度は発表したものの、反証されてしまい大いに凹むが、最終的にリベンジを果たす、という内容なので、一つのプロジェクトX的読み物として楽しいのは事実ですが、あてくしはひとつ、工学を含む他の科学と数学の違いがことさらに強調されてたのが印象的でありました。

一般に科学は、ある事象に対して「それは○○が××してるからだと仮定する」→「ほら実験(観測)したらその通りだった」であれば、現時点の説として有効になれる訳ですが、数学はそうはいかない。全てが、余すところなく、過去に積み上げられたある定理の延長上にないといけない。だから証明も差読もとっても大変。「本当に誰も文句が言えない」という、完全な理論なのだ。ダイヤモンドは不純物のないC(炭素)だけでできてるんですよ、みたいな美しさに近いだろうか。

「数学がー、人間様の営みにどんな役に立つんじゃー」という声ももう有史以来あると思います。数学は「数学という世界」で起こることの議論なので、人様が戦争しようが明日の食料に困ろうが関係はないのだけど、俺は、完全性を求める人間の行為の中で、数学研究が最も厳密で完璧なのだということだけで、拍手を送ってしまいます。と同時に、残念ながら理系生活は長くても、数学者とは交流したことがないので、彼らは科学者とは一風違う理論の組み立て方をしそうだ、と興味が生じた次第。

で、何となくこのフェルマー本についてググったところ、ここここにお電波の匂いが。ピュアなロジックの積み上げを要求される数学界ならではの現象かな、という気がした。(発明界も同じ理由で同種の現象が多そうだ)

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