ファイル交換日


過去はナプスタ、昨今は WinMX だとか FileRogue(止まったか…)だとか、LimeWire だとかによる、いわゆる P2P ファイル流通の問題って、コンピュータソフトウェアの著作権の保護において、由々しき問題らしいですな。

ただ、実感として、仮にソフトウェアの installer.exe だけを手に入れても、起動後、正規ユーザーであるかどうかをチェックするガードをいくらかでも設けることで、不正流出の抑止は可能だと思うんだよなあ。でも、オンラインで認証して利用キーを発行してもらうという手段は、「マシン壊れたから新しいのにインストールするだけじゃ!」と言い張られがちだけど。なので、これからは全ての映像も音楽ソフトもコンピュータがないと再生できないようにしてしまえば…なんて思うけど、音や映像が、もともとコンピュータ用のアプリケーションを作ってないのに、あれよあれよという間にコンピュータで使えるようになってしまったことが予想外だったんじゃなーいのかな〜。

などのボヤキはまあ、置いといて、ちょっと違った視点から。

最近、WinMX での交換のやりとりそのものよりも、俺の持っているファイルにリクエストしてきたヤツが何を公開しているか調べることが面白いんです。この調査は、そもそもは「ええい、勝手にダウンロードすんじゃねえっつの。オラと何か交換すれ〜!」という、(買ってもいないのに所有したことになってて、かつ交換しても減らないのに)なぜか働く「もったいない感覚」に起因する、カウンター要求ってヤツなんですが、そのついでに見られるリストはなかなかその人となりを上手に表現しているんですね。

例えば、「公開ファイルが beck.asf (Windows のオマケ)のみ? 居ね!」だとか、「公開ファイルが米朝の落語のみ? オモロい!」だとかの、いつものカウンター判断もするんですが、公開容量が 10GB 近辺のユーザーは、なかなかに趣味指向に走ったリストになっていて見入ってしまいます。ホントに。

ファイルのリストを眺めていると、(なるほど、たぶんこんくらいの年齢なんだろうなあ)、とか、(なるほど、この人本当に SM モノだけ好きなんだなあ)、とか、(globe が好きな一面がありながら、なぜか roosters 集めつつあるなあ)、とかよくわかるんです。

ただ、50GB、100GB なんてサイズを公開してる人も増えてるんですが、こんくらいの容量になると、単に「ここんとこヒキの強い売れ線ファイル」を並べてある場合も多いです。

もちろん、WinMX では能動的に、何らかの単語でファイルを検索した際、その所有者がどんなリストを公開しているか楽しむことも可能なんで、例えば、マーケティングしたい〜ッ! って思ってる皆さんには割といいツールなんじゃねえですかね。WinMX も十分浸透したと思うんで、P2P の初期のようにコアユーザーだけでなく、いわゆるマスとしての傾向が把握できるくらいの分布をしてると思うんです。

他にも、性犯罪履歴のある人物とその WinMX でのファイル所有傾向なども、そのうちサンプル数さえ集まれば有効な分析になりそうだ。

結論として、こういう楽しみ方もあるんで、P2P はもっと上手に制作者、販売者保護の仕組みに転じさせられるんじゃないかとすこーし希望を持ってる次第です。P2Pサーバ-クライアントのフレームワークを研究して、こういうデータ集めをを可能にするような技術や、能動的に P2P 交換を推進する制作者も出てきてもおかしくないなあ、と。

で、俺がわかった傾向として、ナンバガ関連のファイル所有者には3種類います。

…これもまた、なかなか由々しい状況かと。


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