BBHML:(BE-BOP-HIGH-SCHOOL Markup Language)


最近言うところのマークアップ言語ってのは「データベースにブチこんだほうがいいんじゃねえかなってな情報を構造的に記述するための XML スキーマセットで〜す」、なんて定義は置いといて、似たようなことをちょっと拡張性高く記述できるようにするために、日々標準化が図られているマークアップ言語界全体への退屈さはありますが、マークアップ言語の策定が、世の中の構造を再定義するようなことなのなら、いかに誰も気づいてなかった構造を見抜いて再定義するかという試みは楽しいんじゃないですかね。って、能書きはこのくらいです。

ヤンマガにおいては、ビーバップハイスクールとバレーボーイズが不動の地位を築いていることは疑う余地はありませんが、バレーボーイズがそりゃねえだろという性描写をウリにしているのに対して、ビーバップの面白さはトオルやヒロシ(やミノルやあといろいろ)のダベりにあることは、ビーバップ歴数十年のヤンマガ読者ならもちろん当たり前にしていることと思いますが、しかし、ダベりであるだけに、ビーバップのコマ割りというヤツは一定です。吉本新喜劇より動きません。毎週新しい発見なんてありません。おそらく学校に行く途中の路上、という場面の変化もありません。きっとこのままトオルは進路も決めずにあと数年もつのでしょう。

で、この「一定の繰り返し」こそ、構造化すべき事象なのだ! という視点から、ビーバップをマークアップランゲージによって記述する試みを今日だけしてみたいと思います。 さて、今週号のヤンマガを取り出してください…あ、俺今週網棚に献上してきたんだった。

ええと、んじゃ、よくあるコマを思い出してみます。まずはコマ割りから。
あるページのビーバップは基本的に4段組ですね。で、その中身はというと、誰かの顔のアップ、俯瞰、アップ、俯瞰…がループする感じ。なので、コマの種類は「アップ」「俯瞰」の2種としていいでしょう。

このうち顔は「誰の」というパラメータと、表情のパラメータがあります。表情には「怒り」「照れ」「悲しみ」「哀れみ」「気取り」「呆れ」など数パターンがありますな。で、俯瞰のパラメータは「誰が」「場所」「服装」くらいしかありません。

あとは吹き出しの位置かな。右と左とそのどっちも、と。
となると、こんな感じだろうか。

<BBHML>
<page>
<koma class="fukan">
	<hiroshi class="normal" align="right">
	よー。ミノルじゃねえか。
	</hiroshi>
</koma>
<koma class="up">
	<minoru class="aseri" align="left">
	ヒロシさん聞いて下さいよ〜あっしは…
	</minoru>
</koma>
<koma class="up">
	<hiroshi class="ikari" align="right">
	まーた辛気くさい話か?
	</hiroshi>
</koma>
<koma class="up">
	<minoru class="aseri" align="right">
	そ〜やってあっしの話を…
	</minoru>
</koma>
</page>
</BBHML>
こんな感じで20Pかな。ん、できそうな気がしてきた。


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