な〜つ〜休みは〜やっぱり〜短い〜 III


買った物品を無造作にチャリに乗せて帰宅。が、ベアボーンキットの入ったのダンボールを手に、とりあえず室内にて呆然。俺の部屋、マジで置く場所も、作業空間すらもない。とはいえ仕方ないので、iMac のキーボードを押しのけて押入れからくたびれた15インチディスプレイを出し、机上に設置し、その脇に生じたスペースに NLX を縦置きで配置する方針で行く事にする。で、作業スペースは…俺の膝の上。

さて、ベアボーンキットといっても、必要なパーツとかジャンパー線は全部揃っているわけなので、俺は何も考えずに必要そうな場所に必要そうなモノを配線すればよいのだが…

まずは、見えているネジをこじ開けて、筐体を開封。プラスティックの裏側の処理の甘さに台湾の精神を感じながら、半導体の匂いというか、新しい機械特有の香りに酔う。しかし、ベアボーンキット添付のマニュアルが、やっぱり筐体の組み上げ方しか書いていないため、それを逆に読みながら作業をするハメに。でもドライバ一本しかいらないから、楽なもんだよね。

続いて、CPU の設置にチャレンジ。Slot1 にしてくれるゲタに向きを間違えないように Celeron を差込み、ファンを貼り付けてマザーボードにはめ込む。そんでファンの電源を入れて、CPU 周り終了。あっけねえでやんの。

CD-ROM と FD を外し、HDD を設置、するのだけど、なんせ小さい筐体だけに異常に面倒。でも膝の上だけでどうにかなってしまうのが、NLX のいいところだな。 んで、メモリぶっさして終了。嘘みたいに達成感のない作業であったことだ(あとから聞いたところでは、マザーボードが AT である場合はこの比ではないくらい面倒らしい)。

ここで、とうとう大事なことに気づいた。

キーボード、マウス、OS がない!

どれも、あとから会社のゴミ捨て場と雑誌の付録でまかなう予定だったのだが、ここまで作成してしまった以上、ちょっとはやらせて欲しいのが人情である。

このままでは電源を入れたら即電源断という選択肢しかないため、BIOS 画面しか見えないではないか! が、とりあえず同じ寮の同期連中に電話をし、「余ったキーボードとマウスありませんか〜?」とネダってみると、「ああ、余ってるヨ」と、即効調達できました。やっぱ同じような連中が集まる会社なのだなあと再認識。

さっそくコネクタをぶちこみ、筐体の蓋は閉めないままで電源投入。「ピィ!」と beep 音の後、BIOS の起動を確認。Celeron 333MHz も認識され、メモリ128M も認識され、Quantum FireBall 8.4G も認識され…「ピィピィピィ!」beep が止まらないぞう!“System Configration Error detected”まあ、何も設定していないからしょうがないか。

が、それらしい BIOS の設定項目をいじっても、この beep 音は消えないため、八方塞がりで泣きたくなった俺は、結局参謀に電話。参謀はちょっと考えた後、「CPU の温度検出が Enable になってない? Celeron のリテール(正規品)は、温度情報はマザーボードに通知しないから、Disable にしてあげる必要があるヨ」

…そんなん気づかねえっての!

で、結局原因はソレでした。恐るべし参謀。つうか、やっぱベアボーンとはいえ、素人さんには自作 PC って不安の塊だぜ!

さて、どんな OS ちゃんを install してみましょうか。隣室の友人が「将来買うはずの PC に install するべく、一足先に間違って買ってしまった Windows98」を持っていたので、ちょっと借りてみました。installer の評価を兼ねて。で、CD をぶちこんだだけでいきなり 8.4G 全部をひとつのパーティションとみなしてバッチリ収まってくれました。いや、困るっての。

で、今度はガイドをちゃんと読みながら、Linux の installer 付属の fdisk でもってパーティションを割り、Win98 と Plamo linux1.4.4 を入れたのですが、どうも Plamo では 2G を超えるパーティションに対する認識が甘いようで、マウントしてくれません。

そこで、Wnn6 がないと死ぬ俺としては、やはり隣室の友人が「将来買うはずの PC に install するべく、一足先に買ってしまった TuroboLinux3.0」を入れてみました。Plamo と比べても、さらに過保護なまでに簡単。install してすぐに mule で Wnn6 は使えるわ、TrueType Font は使えるわ、Gimp は使えるわ、グラフィカルな Config Tool はついてくるわで、マジ過保護。こ、これでは! UNIX ユーザもコンピューティングをしないのでは? と危惧しましたが、そもそも UNIX を install すること自体コンピューティングしたい人しかそう思わないはずなので、杞憂なのでしょう。

TurboLinux3.0 を思いがけなく試用できた俺は、その週末を待って速攻 TurboLinux4.0 を買ってきました。ATOK12 もついてるんだヨ(Emacs から使えないのにどうするんだって思うけど)! 日本語版 GNOME(gtk+ 使ってるので統一感のある GUI でありながら、なぜか CORBA もしゃべる不思議なデスクトップ)もあるヨ! そんなんで¥9,800 とはこれまさに過保護極まれり。まだ全然設定してないけどね…

実は、机の奥行きが狭くて、満足に iMac も使えなければ、この PC(ターボ君)も使えません。机も寮の備え付けだから、捨てて新しいのという訳にはいかないのが痛い。いっそ、どちらかを天井からぶらさげてしまえば楽になるな。PC の将来はハンモックのようにぶら下がり型! もしくは天井埋め込み型! これでキマリ!

この時点で、モデムの調達と、赤外ポートによる mp3 大活用計画を急に思いついたので、いずれ実現の方向に行く予定。まずはこのくらいまで。


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